鋳造・高温環境での利用について

鋳造現場の温度計測では接触式温度センサー(熱電対)を使い捨てで使用していることが多いですが、作業者の安全面や、温度計測(データ記録)の自動化等を考慮する企業が増え、非接触温度センサーの利用が増えてきています。
しかし測定対象物が高温であることや、鋳造現場でよくある高温環境、粉塵が舞っているといった測定が難しい環境にさらされることが多く、一般的なセンサーが使用できないケースがほとんどです。
下記では鋳造現場や高温環境でも使用できるOptris社製の非接触温度センサーについてご説明します。

鋳造現場での利用 

<安全性の向上>
取鍋、混銑車、スラグパン等の容器が輸送途中で破損すると、
金属の除去、インフラの修理などに長い時間がかかり、
ユーザーにとって大きな利益損失につながってしまいますし、
人命にとっても大きな危険を及ぼす可能性があります。

そのため耐火素材を常に温度監視することで劣化部を早期に検出し、
安全性を向上させることができます。
また、サーマルカメラ付属PCソフトには
ホットスポット検出から除外するエリアを設定することで、
鋳造中の誤警報を回避する機能もございます。

 

<品質の向上>
鋳造産業の製造工程は決められた温度範囲で行う必要があるため、
非接触温度計測の潜在的用途は、かなり広くあると言えます。

鋼のタッピングや、鍛造前の予熱管理、
また次の製造ステップを実行する前の冷却段階の温度監視に使用できます。
これらは金属片だけでなく、バーンアウト区画にも有効です。

 

<銅の温度計測>

銅は一般的に放射率が低いため、
赤外線による非接触温度計測には望ましくない材料です。
しかし、弊社取り扱いの非接触温度センサーは
様々な製造ステップや環境に適した製品がございます。

溶融温度
CTratioを使用することで、差し込み温度計による接触温度測定を
非接触に置き換えることができます。

 

ガルバニック浴
陽極の内部短絡は、赤外線イメージングで簡単に検出できますが、
多くの場合目視検査によって行われています。
サーマルカメラを使用することで、検査効率を大幅に改善可能です。

 

 

CT ratio
「CT ratio」は2色式温度計という特殊な計測方法のセンサーです。
測定対象から放射される輝度比率を2つの異なる測定波長から算出して温度換算しています。
この測定方式のメリットは、鋳造現場で発生する粉塵や水蒸気で
測定対象物がほとんど隠れてしまっていても精度よく温度計測がおこなえることです。
このセンサーで3000℃までの高温ターゲットの計測が可能ですので、
一般的なセンサーが使用できない鋳造現場でも活躍できるセンサーとなっています。

 

PI 1M/05M
「PI 1M/05M」は金属表面温度計測用の小型サーマルカメラです。
金属の温度測定に適した赤外線波長を検出して、
36万画素以上の高精細なサーモグラフィを作り出します。

金属は一般的なサーマルカメラでは温度測定が難しいですが、
このサーマルカメラであれば450℃~1800℃の金属表面をサーモグラフィをPCで確認することが出来ます。

 

CT laser1M/2M
「CT laser1M/2M」はダブルレーザー照準付きの
金属表面温度計測用の非接触温度センサーです。
金属の温度測定に適した赤外線波長を検出して、
ピンポイントの温度計測が可能となっています。

一般的な非接触温度センサーでは金属の非接触温度計測は難しいため、
本製品のような専用のものを使用する必要があります。。

高温環境での温度計測 

 

高温環境用オプション(Optris社製)
水冷ジャケット、高温用ケーブルといったオプション品を使用することで、
Optris社製の多くの非接触温度センサーやサーマルカメラを高温環境で使用することが出来ます。
本ページで紹介していない製品も高温環境下で利用できるケースがございますので、
弊社へご相談いただければ幸いです。

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