サーバールームの室温は概ね20~30度が適温とされていますが、サーバーの保守において重要なのは室温ではなく吸気温度が適温に保たれていることです。室温の計測は吸気温度を予測する役割を持ちますが、測定場所によって差があるため温度管理の安全性に不十分な場合があります。サーバールームにはコールドアイル(冷たい通路)とホットアイル(暑い通路)が存在し、吸気温度に関わるコールドアイルの温度管理が重要事項となります。
サーバーラック表面温度の計測
室温計測以上に安全性を高める方法として、サーバーラックの表面温度を計測するという方法があります。サーバーラックの吸気側の表面温度を計測することで吸気温度が適温かどうかが分かるため、精度の高い温度情報として扱うことができます。保守担当者が点検時にハンディタイプのサーマルカメラを使用して温度異常の有無を判断するのも良いかもしれませんが、常時監視やログの取得を考慮すると設置型のサーマルカメラや温度監視システムを利用する方が効率的だといえます。
温度異常監視システムの設置
エスエスシーではサーバールームの温度管理に使用できるサーマルカメラや温度異常監視ユニットを取り扱っています。
Xi80はくっきりした80x80画素のサーモグラフィを取得し、PCソフトにより細かい温度情報を確認することが出来ます。また、視野内の指定エリアが閾値を越えた際にアラームを出力するなどの温度監視システムとして利用することも可能です。設定項目やオプションが充実しているため、サーバールームの温度管理に関する様々な要望に対応できます。
エスエスシーではサーバールームの温度管理に使用できる設備向けの温度異常監視ユニットを開発中です。簡単に設置でき、視野内の最高温度が閾値を越えるとアラームを出力するシンプルで使いやすい機能のユニットを予定していますので、開発状況や仕様をご要望の際はお問い合わせください。